実績  研究用ソフトウェアサービス

基地局間協調型ダイナミック周波数共用システム

携帯電話事業者以外の企業・団体が、限定されたエリアで免許を得て5Gを運用する「ローカル5G」が注目されています。本システムは、近隣に存在する基地局同士が協調して周波数共用を行う仕組みを評価するシステムです。

 

本システムでは、既存無線システムを含めた周波数の使用状況管理を行うデータベースと、データベースの管理情報を基に、近隣同士で電波干渉を回避するよう協調動作を行い基地局を制御するアウトバウンド装置の開発を行いました。

 

OS

  • Linux
  • Windows

 

開発言語

  • Python
  • JavaScript

 

特徴

  • BLE(Bluetooth Low Energy)を用いた協調方式の検討・実装
  • 管理データベース開発
  • OSSを用いたコアネットワーク(EPC)の構築
  • 基地局(eNB)制御

 

※Bluetoothは米国Bluethooth SIG, Inc. の登録商標です。
 

複数事業者間ダイナミック周波数共用検証システム

第5世代移動通信システム(5G)の普及に向けた、既存のLTE通信事業者とローカル5G事業者間で周波数共用を行う仕組みを評価するシステムです。

 

本システムでは、事業者の運用状況やユーザのニーズに応じて既存のLTE通信システムとローカル5Gの基地局が連携して周波数共用を行う制御フレームワークと、ユーザが通信ネットワークの違いを意識せずにアプリケーションを利用可能とするルータ、ネットワーク品質に応じてコンテンツや機能を動的に制御するモバイルエッジコンピューティング(MEC)に対応したデモアプリケーションの開発を行いました。システムの振る舞いを可視化するGUIは当社製品「可視化表示プラットフォーム」を用いて実現しました。


OS

  • Linux
  • Windows

 

開発言語

  • C
  • Go
  • JavaScript


特徴

  • MPTCPを用いた異種無線通信の統合
  • モバイルエッジコンピューティング(MEC)対応アプリケーションの開発
  • 基地局(eNB)制御
  • コアネットワーク(EPC)拡張
  • 自社製品「可視化表示プラットフォーム」を用いたシステム可視化
     

周波数共用ネットワークシミュレータ

第5世代移動通信システム(5G)で利用が検討されている周波数帯である28GHz帯について、電波資源の利用効率向上を目的とした、周波数の共用利用が提案されています。

 

周波数の共用利用による電波資源の利用効率を評価するために、オープンソースソフトウェア(OSS)のネットワークシミュレータであるns-3と、ns-3向けに開発されたミリ波無線モジュール(ns3-mmwave)に対して機能拡張を行い、電波伝搬、端末と基地局間の通信、その先のコアネットワークのシミュレートを行いました。

 

当社では、研究者の方からの要望にお応えしながら、様々な条件でシミュレーションを実行し、その都度フィードバックを行いました。フィードバックの際には、シミュレーション結果の考察の足掛かりとなるような、統計情報の可視化を行いました。

 

OS

  • Linux

開発言語

  • C++
  • Python

特徴

  • 28GHz帯を使った電波伝搬とデータ通信のシミュレート
  • 周波数共用利用のシミュレート
  • OSSを利用した開発
  • シミュレーション結果の可視化

 

通信プロトコル拡張評価システム

第5世代移動通信システム(5G)における複数無線システムの最適利用のための、通信プロトコルの拡張と評価を行うシステムです。

Linux Kernelを拡張し、複数周波数帯の同時活用のための通信制御を行うルータを実装し、使用しているアプリケーションやトラフィックの量、設定に応じた利用回線の制御を実現しました。また、トラフィックの変化や通信制御の状況をリアルタイムに可視化し通信時の性能をグラフィカルに表示するGUIを開発しました。

OS

  • Linux
  • Windows

開発言語

  • C
  • Go
  • Javascript

特徴

  • Linux Kernelの拡張開発
  • デモンストレーションを考慮したシステム提案

開発項目

  • Linux Kernelの拡張 (通信プロトコルの拡張)
  • 拡張通信プロトコル対応サーバ、ルータ
  • ルータ制御・通信状況表示画面
  • デモンストレーション向け4K動画再生画面
  • MPTCP

ID/ロケータ分離型モバイルセンサシステム向け装置

ID/ロケータ分離型モバイルセンサシステムを構成する装置として、Androidタブレットをベースとしたモバイルゲートウェイ装置と、RaspberryPiをベースとしたモバイルセンサー装置を開発。両装置に対して、ID/ロケータ分離アーキテクチャであるHIMALIS(*)カーネルのポーティング及び各種制御ソフトウエアの実装を行うことで、ID/ロケータ分離方式に対応したモバイルセンサシステムを実現しました。

*HIMALIS: Heterogeneity Inclusion and Mobility Adaptation through Locator ID Separation

「モバイルゲートウェイ装置」

OS
  • Android
開発言語
  • C
  • C++
  • Java
  • Python
特徴
  • AndroidへのHIMALISカーネルポーティング
  • IEEE802.15.4のコーディネータとして6LoWPANに対応
  • 内蔵無線LANに加え、増設無線LANを同時利用可能

「モバイルセンサー装置」

OS
  • Raspbian
開発言語
  • C
  • C++
  • Python
特徴
  • Raspberry PiへのHIMALISカーネルポーティング
  • IEEE802.15.4のエンドポイントとして6LoWPANに対応
  • USB接続のセンサーモジュールを通じ、温度/湿度/気圧/照度の取得が可能

スマートフォン用いた耐災害情報伝播システム

災害時に携帯電話回線やインターネット回線が使えなくてもスマートフォンを介して情報を拡散するための通信システムの検証と評価を行うシステムです。

BLE(Bluetooth Low Energy)を活用して近隣のスマートフォンを自律的に発見し、Wi-Fiネットワークを構築することによって、それぞれの端末がもつ情報の差分を吸収し、情報の共有と拡散を行います。

本システムでは、本システムの検証・評価の結果や研究成果をその都度フィードバックし、性能向上のための改修や機能拡張を繰り返し行なっています。

OS

  • Android
  • iOS
  • Raspbian

特徴

  • スマートフォン向け測定・評価アプリ開発
  • BLE(Bluetooth Low Energy)とWi-Fi Directを協調させて動作
  • 本システムを利用したアプリケーション開発向けAPIライブラリの提供
  • 検証・評価用アプリケーションの開発
  • 異なるプラットフォームへの実装検証・適合調査


※Bluetoothは米国Bluethooth SIG, Inc. の登録商標です。

ミュージアム向け展示解説アプリ muBe (ミュービー)

muBeはiOS、Androidに対応したミュージアム向け展示解説スマートフォンアプリケーションです。
BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを利用した屋内測位技術により来館者の近傍にある展示の解説を自動で通知し、表示や音声再生を行います。
muBeをインストールすることで、来館者は手持ちのスマートフォンを自分専用の展示解説機として使うことができます。

muBeでは、博物館など展示をする施設運営者や展示評価関連の研究者に向けて来館者の導線や滞留時間を可視化する機能を備えています。
2016年9月9日 から2017年3月5日まで、国立科学博物館と協力し、同館の地球館2階、3階ならびに地下1階の展示解説を来館者に提供しました。

muBeの詳しい情報はこちらをご覧ください。
https://mube.app/

※ Bluetoothは米国 Bluetooth SIG, Inc. の登録商標です。

教学IR SDL支援システム

教学IR (Institutional Research) データを用いて大学の学生の科目選択を支援するシステムです。
学生自身の自己管理傾向を分析し、科目の授業が求める学生像とのマッチングを行うことで、学生の科目選択を支援します。

本システムでは、利用者に直感的に分かりやすいシステムとなる様、論文や構想段階のアルゴリズムを元にプロトタイプを開発し、研究者の方と一緒に検証とシステムへのフィードバックを繰り返し行いました。

科学リテラシー情報集積システム

知の循環型社会における対話型博物館生涯学習システムの構築に関する基礎的研究として、国内外約20の協力館で研究調査「PCALi(ピ☆カ☆リ)」が行われました。

科学リテラシー情報集積システムはPCALiで必要となる博物館の学習資源や、利用者が学習資源を活用し、学んだ成果や履歴等のデータを蓄積・デジタルアーカイブ化を行うWEBシステムです。

当社ではサイエンスコミュニケーションの知識を活用し、研究目的に合わせたデータの収集・蓄積・分析方法について、システムの提案から設計、開発、完成後の運用までトータルで手掛けています。
将来的に海外システムとの接続できるように、国際的なデジタルライブラリの標準規格であるIEEE1484.12およびRFC5013との連携を考慮して設計しています。
また、サーバ環境については想定される登録ユーザ数、アクセス数などに基づく選定、ドメイン取得やDNS設定等も行っています。
 

学生指導のための教職員支援システム

大学が保有する様々なIR(Institutional Research)データから機械学習を使用して留年する可能性のある学生を検出し、教職員の学生指導を支援するシステムです。

本システムでは、留年のリスクのある学生を予測する、研究者の方が考案したアルゴリズムを実証するため、データウェアハウスを構築し、収集したデータを機械学習を使用して分析する機能を実装しました。

〒330-0064 埼玉県さいたま市浦和区岸町7-11-2 松栄浦和ビル201号

TEL: +81-(0)48-711-1930
FAX: +81-(0)48-711-1931